仲間の時間をより良いものにすることが頑張る原動力 - 中村充

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やりたいことがないと悩む人は多いです。
みんな自分が輝ける特別な何かがあると信じて、それを探しているのかもしれません。
ただ、ふと胸に手をあてると、あいつと楽しいことをしたいとか、あの人の力になりたい、幸せにしたいといった想いをもったことはあるのではないでしょうか?
今回は、「身近にいる仲間と楽しいことをしたい」、「仲間に恩返しできる自分でいたい」という想いをもって、様々なことに取り組んでいる中村充さんにお話を伺いました。

今取り組んでいること

中村: 今取り組んでいる事としては、大学では研究に励んでいて、不祥事の際のSNSの反応と株式市場の関係についてデータ分析をしています。


大学外の活動でいうと、二つの会社に関わっているのと、キャリア支援の会社での長期インターンシップ、フットサル、ピアノと筋トレもしていますね笑


二つの会社についてもう少し話すと、一社は高専生に対してキャリア支援を行う会社、もう一社はnanoFreaksという水難事故を減らすための救難デバイスを作る会社をやっています。


学生とは思えないほどに、多種多様なことに積極的に取り組んでいる中村さんですが、どうしてこれほど多くのことに取り組むようになったのでしょうか?

中村:昔から忙しい人だったんです(笑)

高専に通っていたんですが、その時も部活をしながらアルバイトを3つかけ持ちをして勉強もしてという感じでした。基本的にボーっとしていることができなくて、面白いことをずっとしていたいんです。


困難に立ち向かう
モチベーション

遊んでいる時間はほとんどないと語る中村さんですが、これほどたくさんのことを行う中で困難はないのでしょうか。

中村:もちろんやることは多いですし、しんどいなと思うこともありますよ。


例えば今、nano Freaksの方では戦略を描かないといけなくてPL(損益計算書)を書いているんですが、ずっと数字とにらめっこだったりとか、研究の方でも分析に使うデータを集めないといけなかったりします。


でも、モチベーションは基本的にずっと変わらないんです。しんどいことに向かっていくのは大変ですけど、その先に楽しいことが待っていると信じているので(笑)


モチベーションでいうと、もう一つ大きいのは、どの活動も一緒にやる仲間がいることですね。昔からそうですが、何をするかよりも誰とするかが大切です。仲間と一緒に活動しているので、活動している時間はその仲間の時間をいただいていると思っていて、その時間を無駄にさせるわけにはいかないという想いが常に頑張る原動力になっています。


仲間を大切にすること

中村:自分は3人兄弟なんですが、団地で生まれ育って、両親は共働きでした。妹がいるんですけど小さい時って、どうしても妹に手がかかるじゃないですか。当時、それを感じ取っていたのかわからないんですけど、親の手がかからないように、ずっと友達の家とかにいて、常に仲間がそばにいるという環境だったんですよね。そこで毎日のように集まって、楽しいことをすることが大好きで(笑)それが周りにいる人が大切だと思うようになったきっかけですね。

仲間に囲まれた幼少期を過ごした中村さんですが、その後もたくさんの仲間に囲まれてきたそうです。その中で仲間に助けられる経験も多かったといいます。

中村:中学校の時にサッカー部に所属していたんですけど、そこのサッカー部がすごく強くて、先輩とかもすごく怖い厳しい部活でした。

でも僕一人だけ初心者でサッカー部に入っていて、一人だけボールの蹴り方もわからないという状態でした。なので、先輩からも雑魚は一生、走ってろのような感じで、3年生が引退するまでグラウンドには入れず、毎日20キロ以上走っていました(笑)


でもその時も、同級生が時間を割いて、ボールの蹴り方から教えてくれたりとか、普段の練習でボールを触れられなかったので、休み時間にボールを使った練習に付き合ってくれたりとかしてくれたんです。そういう仲間がいたので、いつかこいつらと試合に出たいと思って、辞めずに頑張り続けられました。本当に感謝ですね。


あとは、少しやんちゃをしていた時期もあって、その時の仲間って情に熱いんですよね。

当時、彼女に振られたことがあって、家で悲しくて泣きながら寝ていたんですよね。仲間にはそのことを伝えていたんですけど、そしたら夜中にみんなで家に勝手に入ってきて。「充、寝ている場合じゃないぞ」って、車に乗せられて、みんなで僕を励ましてくれて。

その時、途中で僕は寝てしまったんですけど、朝になって気づいたら新潟の海まで連れて行ってくれていたんです。その朝日を見た時に、こいつらさえいてくれればなんでもいいかと思えましたね(笑)


そういう自分がたくさん周りの仲間から助けられる経験をしてきたので、自分自身が逆に恩を返せるような人間になっていきたいという想いは強くなっていきました。



恩返しへの思い

身近な人とのかかわりの中で恩返しへの想いを強くしていった中村さんですが、中でも特別記憶に残っている経験があるそうです。

中村:中学校三年生のことなんですけど、部活を引退して、まだ受験に向けても何もしていないような時期があって、その時に悪さをして警察に呼ばれたんです。校長先生も生徒指導の先生もやって来て激怒されました。正直、本当にダメなんですけど、当時の僕はあまり悪いことをしたという自覚がなくて、そんな怒るほどのことかなと思っていました。


でも、後から母親がやってきて、いろんな人に対して泣きながら頭を下げて、謝っているのを見た時に少し、それまでは何も感じなかった心に、やもやした違和感を持ちました。多分、今までに母が人前で涙を流している姿なんて見たことがなかったので、衝撃があって、自分が思っていたよりも大変なことをしてしまったのかもしれないと感じていたんだと思います。


帰宅後、ベッドで自分がしでかしたことを振り返りました。当時、自分が悪さをしていたのは単純に楽しいからだったんです。ただ、それが周りの人に害をもたらしていたことに気づいて、初めて自分が良くないことをしていたと自覚することができました。その振り返りから母親や今まで自分がやってきたことへの罪滅ぼしの思いが強くなり、周りにいる人のために何かしたいと強く思うようになっていきました。


まずは、親に迷惑をかけてしまった意識があったので、親が自分に求めている事って何かを考えて、僕自身が自分らしく、何かに打ち込んでいるときに両親も喜んでくれていたなと思い出しました。だから、もう一度何かに打ち込みたいと思って、受験に向けて本腰を入れて勉強に打ち込むようになっていきましたね。


恩返しを胸に、
人と接する

恩返しの想いを持つようになった中村さん、人とのかかわりの中でどのような変化があったのでしょうか

中村:人の役に立つことへの覚悟が増したと思います。

こないだ仲のいい友達とドライブ中に「充って人の心に土足で入ってきて勝手にキレイにして返っていくよね」って言われました(笑)


どういう意味かというと、相手が困っている事に対して普通はそこまでは聞かないよなというところまでどんどん聞いていって、ただ聞いたからには一番力になるという意味です。


実際にあった話が、警察官を目指している友達がいたんですが、警察の試験って体力テストがあって、それが自分は運動神経がないからできないって悩んでいたんですよね。でも体力なんて何もしなかったら上がらないじゃないですか。だから自分にできることは何だろうと考えて、一緒に筋トレ始めようって言って、ちゃんと成果出るまで一緒に続けていました。それがきっかけで今も筋トレはしています(笑)


中高生に比べると、覚悟も増しましたし、少しずつですができることも増えてきて、昔よりは力になれることも増えてきたなと思います。ゆくゆくは友達ががんになって3億円必要だとなったとしても自分が何とかすると言えるくらいのかっこいい人になりたいなと思います。

今後成し遂げたいこと

様々な経験を通して、他者に恩を返せるような自分でありたいという思いを強くして、実際に活動してきた中村さんが今後成し遂げたいこととは何なのでしょうか。

中村:世界中の人に自分の人生をもっとワクワクして欲しいなと思います。


こう思ったのにもきっかけがあって、また当時の友達との話になりますが、高専時代に、仲の良かった友達が充って楽しそうでうらやましいわって言ったんですよね。楽しそうだなっていうならわかるんですけど、うらやましいなって言われたときに、その友達はきっと楽しくないわけじゃないですか、それがかなり衝撃的で。俺が横にいるにもかかわらず、なんで楽しませられていないんだって強く思ったんです。その当時の思いがいろんな経験から今はより大きくなっていて、身近な人以外にも意識が向くようになった感じです。


なので、人々の生活を豊かにするサービスを作りたいなと思っています。そして、そのサービスを仲間や親しい人も使って、少しでも豊かにしていきたいですね。


現在、様々な活動に励む中村さんですが、いつも頑張り続ける思いの奥底にあったのは、他者に恩を返せる自分でありたい、特に、身近にいる人を大切にしたいという温かでまっすぐな思いでした。やりたいことが見つからないと悩んでいる人は自分自身の素直な思いに少し鈍感になっているのかもしれません。そんな方にとっては、中村さんのように隣にいる誰かの力になりたいという気持ちから行動を始めてみることは現状を変える一つのきっかけになるかもしれません。

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