藤山:もちろん怖いですよ。みんなと違う選択をするわけですしみんなと違う決断をするということは自分の責任なので。
転部を決めた時もお世話になった教授にここでは私が学びたいことが学べないのでと言って転部の試験を受けることになるので落ちたら終わりだなとか思っていましたよ(笑)
でもそんな勇気がいる選択をするときに、常に支えになっていたことが二つあります。
一つは尊敬している父の言葉、
もう一つは周りにいてくれた人の存在です。
一つ目の父の言葉は、「岐路に立ったら困難な道を選べ」というものです。
この言葉を大切にする理由も、私が他者に必要とされる自分でありたいという信念を持っているからなんです。
言葉の意味は、そのままなんですけど、選択に迷ったら、自らの信念にしたがって厳しい環境でも行動しようということです。
実は私の父は医療関係者と先ほどお話したのですが、一度違う仕事についてから、自らの信念に従って、大学に入りなおして今に至るという人間なんです。信念を持って選択しているから、困難があっても立ち向かっていくという姿勢は父からの影響ですね。確実に血を引き継いでいます(笑)
二つ目は今までの環境でそうだったんですが、自分自身が一生懸命行動していることを認めたり、期待してくれるような人たちがいつもいました。
実際に国際協力に興味をもって勉強していた中高時代も、その姿を認めてくれる友達がいたり。
大学に入って実際に現地で研究をしたいと思ったときにも、やっぱりトルコは治安が悪いから女1人で行くのは不安なんですよ。
でも教授がいいじゃん行ってきなと背中を押してくれたり、両親もあなたがやりたいと思うならやりなさいと言ってくれて。
自分のことを応援してくれるような人がいたからこそ、ここまで頑張れたと思います。本当に感謝ですね。