西岡:中学まではサッカーをしていたんですけど、サッカーをしていて楽しいものの、そこで一番になれるほどの実力があるわけでもなく、本気で一番を目指しているわけでもなくて、あまり中学生活は楽しくありませんでした。
そんな感じでもやもやとしていた時にたまたま、one ok rockの曲を聞いた時に「It’s all up to you」全部自分次第だという意味の歌詞があって、その歌詞を聞いた時に、今の自分は自分で楽しもうとしていないよなと気づき、高校では絶対、自分が楽しいと思えるようになりたくて、色んな高校を見て回り、一番自分が楽しめそうな農業高校を選びました。結果的にそうやって自分で選んだことで、高校では良い経験を積むことができたので、何かを始める段階では自分自身で決めて、やっていかないといけないという点は強く意識していました。
また、頑張り続けるという話で行くと、自分のようにに高校時代に運よくやりたいことを見つけて、その機会に恵まれた人間ってそもそもそれほど多くないなと思っています。多くの子が自分のやりたいことが見つからなかったり、そもそも考えるきっかけがなかったりする中で、自分はやりたいと思えることと出会い、それに向かって頑張れてきました。やりたいことを考えるだけでなく、実際にそれに向けて行動できること自体が、ものすごく幸運なことだと思っています。だからこそ、何か考えついたら、余計に行動したくなるということはあります。
もう一つは別の話になるんですが、すごくジャンプ系の漫画が好きで、自分も漫画の主人公のような生き方をしたいと思っているんです。そういう想いがあるからこそ、現状に満足せずに変わりたいという想いがあります。ただ、単純に主人公になりたいと考えているのとは違う点もあって、僕は自分だけが主人公としてどう生きているか考えているというよりも、全ての人に物語がある中で、自分という人は他の人の物語の中で、どんな人なんだろうかとか、そこも含めてものすごく考えています。
なので、自分の物語の主人公は自分だと思ってるんですけど、身の回りの面白い人の物語の中に登場できるキャラクターになりたいと思っているんです。