林田:現在行っている活動としては冒頭で少しお話した、ヨリアイという団体と関西ビジネス企画サークルAXISという団体を運営しています。
ヨリアイではまちづくりを大衆化することを目指し、作り手を増やすことをビジョンとしています。作り手というのは自分の人生を、自分事化して、自分でこれをやると決めて、作っているような人たちのことです。周りから受け取るものじゃなく、与えることで幸せを作ることを大切にしていて、自分がどんな価値を作って誰に届けることが幸せなのかということを考えて生きている人のことを言います。
具体的にビジョン達成に向けて取り組んでいることは3つあって、一つが地方高校生向けの教育サービス、二つめが地方に興味のある関西の大学生を集めるコミュニティー作り、三つめは地方と関西を繋ぐコーディネート事業を行っています。
1つ目の地方高校生向けの教育サービスは、地方高校生や関西の高校生を集めて、合宿型のキャリアプログラムの実施とそこからオンラインでの定期支援をしています。
このサービスは僕自身の熊本にいた時の経験から作ったサービスで地方にいて何かを始めるきっかけがない高校生が少しでも自分のことを考えて、何かを始めたいと思えば始められるような環境を作りたいという想いで行っています。
2つ目の場所コミュニティー事業は、地方に興味がある関西の学生が集まれる場をイベントという形で作っています。これまでの総参加者は200人を超え、40人くらいヨリアイのファンが生まれてきています。参加者側だった子たちが、徐々に自分のやりたいことをブラッシュアップして、企画を考えたり、それに携わったりする場を提供することで、参加者側から作り手に変わっていくような仕組みを作っていっています。
3つ目のコーディネート事業というのは、岡山県西粟倉村と宮崎県日南市という地方創生の文脈で有名なまちがあるのですが、まちの協力を得たり委託を受けてツアーやイベントを実施しています。関西の大学生がローカル(地方)にかかわるきっかけを提供して、ローカルキャリアを選ぶという文化を作ることを目指しています。