高塚:
大学に入学してからは、高校生のときに自分の原動力になったようなイベントを作れるようになりたいと思っていました。
そんな中、大学入学後価値観の合う友達に出会い、意気投合して結構勢いでイベントを開くことになり、とりあえず日程を決めたんです。ただその日程が開催まで残り50日しかないスケジュールだったんです(笑)
当時クラブイベントがすごく流行っていたんですけど、自分たちが作りたいのは周りがやっていることではないとイベントの運営メンバーで話し合い、自分たちが作りたいイベントを考えていきました。
僕は人との出会いが頑張る原動力になった過去の経験から、たくさんの出会いがあるイベントを作りたいと思ったんです。そこで思いついたのが今までとは全く違うイベントで、参加者全員がドレスコードでバッチリ決めて参加する大人なパーティーのようなイベントでした。
ただホテルの宴会場を貸切ってイベントをするとなるとお金も、集客も、そのほかの準備等もかなり急ピッチで進めていく必要がありました。何とかこのイベントを成功させようと思っていたので周りに厳しい鬼のような代表だったと思います。
例えばミーティングとかに遅刻してきたならどうして遅刻したのかを叱責したりとか各領域ごとの進捗状況を確認して全然進んでいないよなどの声掛けをずっとしていたりとか。当時はメンバーからは嫌われているだろうなと思いながら活動していました。
それでも活動していたのは、やっぱり僕が作るイベントの場での出会いで参加者に何か変わってもらいたいし、自分もそういう未来を作りたいという想いがあったからです。だからこそ自分は嫌われてでも成功させたかったです。
もちろん失敗すると赤字を背負うという怖さとか、成功させたら自分めっちゃイケてるという想いもありましたが(笑)
結果としては、ちゃんと目標人数も達成してSNSでもかなり話題になるイベントを作り上げることができました。今でもSNSを見ているとそこで出会った人同士が会っている様子を目にしたりとかもするほどです。
でもそれだけではなくて、意外なところからもいい反響がありました。それは運営メンバーの仲間たちからでした。先ほど話したように鬼のようなリーダーだったので運営メンバーからは嫌われていると思っていました。
でも、イベントが終わった後にメンバーが40人程いたんですが、サプライズムービーを流してくれました。また個別でもたくさんメッセージを送ってくれて、「龍海に出会って、こんな素晴らしい大学生活になった」とか「運営メンバーに誘ってくれたおかげで、大学生活これまで全く面白くなかったけど、こんな仲間ができて、おれの大学生活にすごい光を与えてくれてありがとう」とか見たときは、ほんとうにうれしくてぼろ泣きしました(笑)
参加者や運営メンバーに対してポジティブな影響を与えることができて、自分のありたい姿に近づけたという実感があってすごくうれしかったですね。