高島:
高校に入ってからも成績優秀でした(笑)私は今までの暗記型の勉強じゃ評価されないと思っていたんですが、最初のテストで学年1位を取りました。
しかも順位が公開される仕組みになっていて、そのときは本当に最悪でした。入学当初から1位の高島さんとしてみられて、中学までと同じような日々が始まりました。1年生の間はずっとそんな感じでした。
ただ高校2年生のときに、文理選択があったことで少し状況が変わっていきました。私はどちらかというと文系の科目の方が得意でしたが、できない方に行こうと考えて理系を選択しました。
理系は先生方も力を入れているコースで、型にはまった勉強ではなくてアクティブラーニングという方法で授業がなされていました。それまでの暗記型の勉強ではなくて、自分たちで教科書を読んで疑問に思ったところを生徒同士でディスカッションするような学習でした。
そういう学び方を知ったのを機に、私のいろんなことへの向き合い方も変わり、それまでは読んで、暗記してそれを吐き出してみたいな感じだったんですけど、物事に対してなんでだろうという疑問を持ち思考するようになりました。
あとは理系に入ってから、自分とは違った尖っている人にたくさん出会いました。私はどの科目も尖ってはいないけれど均等にできる。彼らは、数学はめっちゃできるけれど、国語はあんまりできないみたいな。先生から評価されるのは私なんですけど私は尖っている子の数学には絶対に勝てないんですよ。
私はそういう尖った部分にあこがれていました。自分はこれまで常に「当たり前にやらないといけないからやる」という意識で取り組んできたので、「好き」と言う気持ちで頑張れる対象を持っていることや、「これだけは誰にも負けない」みたいなのがあることがすごくうらやましくて。
私にとってのそれは何なんだろうと探すようになりました。その後、大学の学部を決めるときが来たのですが、自分が尖りたいと思うところが理系にはありませんでした。それで、すがるような思いで文系の学部も確認してピンと来たのが「地域」という言葉でした。