千葉:
僕が人と違う選択をしていこうと考えるようになったのは小学生あたりからです。その背景は自分を認めてもらいたいという気持ちでした。
僕は、幼少期から大人びていて、あまり周りの子たちと価値観が合わなかったんです。同級生たちがふざけて楽しんでいるのを見ても自分は全く楽しめないことがあったりして、保育所に通っていたときも、同級生に馴染めず一つ上のクラスに入れてもらっていたほどでした。
当時、一番大変だったのはこの同世代と分かり合えないことでした。楽しいと思うことが全然違うなど、ギャップは日々感じていましたし、考えていることが違いすぎたり、ずれてしまったりしていることが辛かったです。毎日どこかで孤独を感じていて、理解しあえている感覚を持てませんでした。
他者と理解しあう、他者に自分を認めてもらう経験がすごく少なかったからこそ、周りに認められる自分になりたいと強く思うようになりました。
当時はこの悩みの感覚すらも誰とも共有できなかったので、それもすごくしんどかったです。
実はそのときによくやっていたのが、布団に入って音楽を聞くことでした(笑) 歌詞って自分自身が言葉にできていない痛みや辛さを言葉にしてくれていると感じていて。
だからこそ、自分と同じ感覚を持っている人がいたんだと思えると救われることがあったり、他の人の理解できなかった行動についても、歌詞によって少し理解できるようになったりして、音楽の力には本当に救われました。特にBUMP OF CHICKENは当時ずっと聞いていました。